ライトノベル とある魔術の禁書目録 レビュー

タイトル とある魔術の禁書目録 1〜4
著者 鎌池和馬
イラスト 灰村キヨタカ
出版 電撃
発売日 2004年4月〜2004年12月


執筆者:jade 評価:B→B→B→B
舞台は超能力が“一般科学”として認知されたアンチ・オカルトの学園都市。
学園に通う高校生・上条当麻は、「魔術(オカルト)」の世界から逃げてきたというシスター姿の少女・インデックスに遭遇します。最初は魔術師の存在を認められず半信半疑の当麻でしたが、二人の前に本物の魔術師が現れ、インデックスを襲ったことから魔術師たちの戦いに巻き込まれていくことになります。

インデックスを救いたい───
1,2巻では主人公だけではなく、登場する魔術師の誰もがその想いを抱き、それぞれが信じるやり方でインデックスを救おうと奔走し、その方法や信念の違いからお互いが協力することなく対立します。しかしながらインデックスを想う気持ちは同じでも、インデックスが信頼を寄せるのは当麻のみ。この不条理こそが最大の魅力であり、物語に深みを与えていると思います。
ところが3,4巻ではインデックスは単なる脇役へと成り下がり、この物語は本来のテーマから違った方向で話が進められていくことになります。
これではこの物語の魅力がなくなる…と思いきや、これによってよくわからない魔術用語や長ったらしい説明が出る機会が少なくなったため、読み難さが解消され、逆にプラスに働いた印象があります。1,2巻ではやたらと説明が多かったり、漢字にルビをふって無理矢理覚え難い別の読み方をさせるなど、かなり読み難かったですからね(苦笑
恐らく、このあと再びインデックスを中心に話が展開されることになると思うのですが、段々と作者が小説の書き方を覚えてきた感じもするので、魔術中心の物語に戻っても1,2巻よりは読み易くなるのではないかとは思っています。

内容自体は初期の展開の方が良かったと感じられるだけに、今後の展開次第では一気に化ける可能性もある作品ではないかと思います。まあ、逆に言えば、現時点では特に推せる要素もないということなんですけどね(爆
基本的に物語の展開は上条当麻が発想の転換によって活路を見出し、窮地を脱するというパターンがほとんど。そろそろマンネリ打開のために物語を動かして欲しいと思います。


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